涙点は上下のまぶたの鼻側( 目頭 めがしら )にあり、涙の排出口としての役割を担っています。 涙点から吸引された涙は、 涙小管 るいしょうかん 、 涙嚢 るいのう 、 鼻涙管 びるいかん を通って鼻の奥に流され、さらにそこから喉へと流れていきます。 これら涙の排出経路を「 涙道 るいどう 」といいます。
涙 どこへ行く?
まばたきをすると、涙は涙腺から排出管を通って、目の表面に流れます。 そして、目の表面を潤した後は上下のまぶたの目頭側にある涙点(自分で見ることができます)から涙裹を経て鼻の奥の鼻涙管を通っていくうちに粘膜に吸収されます。 ふつうは1分間に1マイクロリットル(1mlの千分の1)くらい流れていると考えられています。
鼻涙管 どこ?
鼻涙管【びるいかん】 内眼角(目がしら)の深部にあって,涙嚢から下方に進み上顎骨の中を通って鼻腔の下鼻道に開く管。 内面は鼻粘膜の続きでおおわれる。 涙器の一部で涙の正常な通路。
涙 目尻 目頭 どっち?
こうした言葉から、涙は目頭のあたりから分泌される、と思っていませんか。 しかし、涙が分泌される「涙腺」は、目頭ではなく、目尻の近く、まぶたの上の方にあります。
涙は何性?
涙は人間の排出するもののなかで一番きれいなものです。 成分は98.0%が水で,そのはか,約1.5%のナトリウム・カリウム・アルブミン・グロブリンなどのほか,0.5%のたん白質がふくまれています。 涙が塩辛く感じるのはナトリウムが含まれているからです。 なお,涙のPHは7.5~8の弱アルカリ性です。