雷の正体は、積乱雲(入道雲)の中で発生した電気です。 ふつう、雲がうかんでいる空気は電気を通さないのですが、雲の中にとどめておけないほど大量の電気がたまると、空気中を電気が通って地表まで届くのです。 このように、雲から地表へ電気をにがす(放電する)現象を「落雷」とよびます。
雷はなぜ下に落ちる?
稲妻が上(雲)から下(地表)に降りるのは錯覚でもなんでもありません。 発達して垂れ込めた雷雲の下部分にたまった電子(マイナス電荷)は、プラス電荷をもつ地面へと、槍のようにプラズマ放電の枝を盛んに突き出します。 これが暗い雲からギザギザの光脈で降りてくる稲妻、稲光です。
雷はなぜ降る?
高い空にのぼっていく氷のつぶと、地面に向かっておりていく氷のつぶがぶつかり合うことで、静電気(せいでんき)が発生して、雲の中にどんどん電気がたまっていくんだ。 そして、雲はためられなくなった電気を地面に向かってにがそうとする時に雷が発生するんだよ。
雷はなぜ高いところに落ちやすいのか?
雷がなぜ高いところに落ちるのか、それは高い場所にプラスの電気が集まっているからです。 巨大な静電気である雷は雲の中で発生し、そのマイナスの電気が雲の下のほうに集まります。 そして地上のプラスの電気と引き寄せ合って電気の通り道ができることで、落雷が起こるんですね。 そのため、高い場所には雷が落ちやすくなるのです。
雷はどうやってできるのか簡単に?
それが雷です(関連記事「雷はどうしてできるの」)。 ふつうは電気が流れない空気中をむりやりに電気が通ると、通り道になった空気は急に熱くなって爆発するように激しく膨張します。 そのしょうげきが周りの空気に伝わって激しく振動させ、「ゴロゴロ」「バリバリ」「ドーン」といった音が鳴るのです。