雷がなぜ高いところに落ちるのか、それは高い場所にプラスの電気が集まっているからです。 巨大な静電気である雷は雲の中で発生し、そのマイナスの電気が雲の下のほうに集まります。 そして地上のプラスの電気と引き寄せ合って電気の通り道ができることで、落雷が起こるんですね。 そのため、高い場所には雷が落ちやすくなるのです。
雷はどんなものに落ちやすいか?
雷は、雷雲の位置次第で、海面、平野、山岳などところを選ばずに落ちます。 近くに高いものがあると、これを通って落ちる傾向があります。 グランドやゴルフ場、屋外プール、堤防や砂浜、海上などの開けた場所や、山頂や尾根などの高いところなどでは、人に落雷しやすくなるので、できるだけ早く安全な空間に避難して下さい。
雷 落ちた場所 どうなる?
家屋に落雷した場合、電流は壁を伝って地面に流れます。 その際、家電や天井、壁などの近くにいると放電流「側撃雷」を受ける危険があるそうです。 外出中に木の下で雨宿りをしていて雷に打たれるのも「直撃雷」ではなく、いちど木に落ちた雷の再放電による「側撃雷」によるものです。
雷はなぜ下に落ちる?
稲妻が上(雲)から下(地表)に降りるのは錯覚でもなんでもありません。 発達して垂れ込めた雷雲の下部分にたまった電子(マイナス電荷)は、プラス電荷をもつ地面へと、槍のようにプラズマ放電の枝を盛んに突き出します。 これが暗い雲からギザギザの光脈で降りてくる稲妻、稲光です。
雷はなぜ避雷針に落ちるのか?
避雷針は電気を通しやすい金属でできています。 落雷した雷の電気は、そこから導線を通って、地面に埋めてある銅などの金属棒の電極に向けて流れていきます(図1)。 このようにして、避雷針に落ちた雷の電気は、地面に逃がされるのです。 ただし、避雷針で守られる範囲は、下方60°くらいに限られます。