脱水が強くなり、GFRが低下するとレニン系を介してアルドステロンの分泌が盛んになります。 結果、集合管でのNa再吸収・K分泌が亢進し、低Kと循環血流量の増加が起こってきます。 低KのためにHイオンが低下し、アルカローシスになります。 15 мар. 2021 г.
低カリウム血症でどうしてアルカローシスになるの?
水素イオンは細胞外にいるときはHCO3-を代謝して打ち消しています。 低カリウム血症になると、HCO3-を打ち消す役の水素イオンがいなくなるために(細胞内に移動)、通常よりもHCO3-が多く存在することとなります。 これにより代謝性アルカローシスとなるわけです。
アルカレミアの原因は?
一般的な原因としては,遷延性の嘔吐,循環血液量減少,利尿薬の使用,低カリウム血症などがある。 アルカローシスが持続するためには,腎臓からのHCO−の排泄障害が存在しなければならない。 重症例の症状および徴候には,頭痛,嗜眠,テタニーなどがある。
利尿薬 なぜ低カリウム血症?
チアジド系利尿薬によるカ リウム排泄促進は、集合管に到達するナトリウムが増加する結果、同部位でのナ トリウム再吸収とカリウム排泄が促進するためと考えられている。 アミノグリコ シド系抗菌薬、シスプラチンは近位尿細管のカリウム再吸収を抑制するため、低 カリウム血症を起こす。
下痢 アルカローシス なぜ?
第1に,図1に見るごとく,嘔吐によって失われる液は酸(水素イオン)を多く合んでおり,下痢で失われる液にはアルカリ(水素イオンを中和するもの)を多く含んでいる. したがってこの面からいうと,嘔吐ではアルカローシス,下痢ではアシドーシス(いずれも代謝性)を生ずることになる.