チアジド系利尿薬によるカ リウム排泄促進は、集合管に到達するナトリウムが増加する結果、同部位でのナ トリウム再吸収とカリウム排泄が促進するためと考えられている。 アミノグリコ シド系抗菌薬、シスプラチンは近位尿細管のカリウム再吸収を抑制するため、低 カリウム血症を起こす。
フロセミド 低カリウム血症 なぜ?
カリウムは腎臓から排泄される フロセミドなどのループ利尿薬は、(a)の段階を阻害するため、もともとカリウムの再吸収が少ないことに加えて(b)の働きを促進するので、容易に低カリウム血症をきたします。
低カリウム血症 多尿 なぜ?
―「低カリウム血症では、AVP 抵抗性に尿濃縮力が低下して多尿を 認める。 初期は、低カリウム血症による飲水の増加がみられるが、徐々に尿濃縮力の低 下が主体となる。
低カリウム血症 なぜ起こる?
低カリウム血症を引き起こす原因には3通りあり、①食欲不振や偏食によるカリウムの摂取不足、②体外へのカリウム排泄の亢進、③血液中から細胞内へのカリウムの移動、です。 体外にカリウムが排出されるルートとしては消化管からと腎臓からの2つがあります。
カリウム保持性利尿薬 なぜ?
カリウム保持性利尿薬はアルドステロン受容体に結合することで、アルドステロンの結合を阻害しNaの血液中への再吸収とKの排泄を抑えます。 Naは水分と共に移動するため水分の再吸収を抑制し、尿中から水分を排泄します。 カリウムの排泄が抑制されることから血中カリウムは上昇します。