といっても、それは卵巣嚢腫(のうしゅ)の中の「皮様(ひよう)嚢腫」という特異な腫瘍に見られるもの。 嚢腫の中にドロドロとした脂肪分に混じって髪の毛や歯、筋肉などが含まれていることがあります。 原因は不明ですが、卵子と卵子の自家受精ではないかと言われています。
卵巣の腫瘍に髪の毛がなぜ?
のう腫の中に髪の毛、歯、骨、皮膚、脂肪などが含まれています。 卵巣の中にある何十万個という卵子の元が、受精していないのに、勝手に分裂を始め、その結果、人体のいろいろな部分が中途半端にできてしまうと考えられています。
卵巣のう腫 なぜ?
原因 卵巣チョコレートのう腫は、子宮内膜症が原因ですが、子宮内膜症の原因はまだはっきりとは分かっていません。 皮様のう腫は原因は分かっていませんが、卵子が受精していないのに勝手に人の体になるための分裂を始めてしまうために起こると考えられています。
卵巣のう腫 どうなる?
卵巣嚢腫だけに限りませんが、卵巣の腫瘍は小さいうちは自覚症状が少なく、大きくなってから症状が出現することが多いのが特徴です。 腫瘍が大きくなるにしたがい、腹部膨満感(おなかの張り)、下腹部の痛み、腰痛、便秘、頻尿などの症状がみられるようになります。
卵巣のう腫 何科?
普段から1年に1回は、婦人科で子宮ガン健診と共に、超音波検査で卵巣のチェックを受けることをお勧めします。 また、卵巣のう腫(卵巣腫大)を指摘された場合、定期的に婦人科受診をして、経過観察をしていくことが重要です。