卵管通過障害 卵管は受精の場ですから、卵管の通過性がないと受精出来ません。 片方の卵管が詰っている人や手術で切除している人は、通過性のない卵管側の卵巣から排卵した時は受精出来ませんので妊娠のチャンスが少なくなります。
卵管が通ってないとどうなる?
子宮から泳いできた精子と卵子が出合い、受精する場所でもあります。 そのため、卵管が閉塞してしまうと受精できなくなります。 また、狭窄があると、受精はできても、受精卵が子宮までたどり着けず着床できない、あるいは卵管の途中で着床して卵管妊娠(異所性妊娠)となる可能性があります。
卵管の機能は?
卵管は全長7-12cm程で卵巣と子宮をつなぐパイプのような役割をもち、卵巣から腹腔内に排卵された卵子を捕まえて子宮へ輸送するとともに、卵子と精子が出会って受精する場でもあります。 卵管の外側端は卵管采(らんかんさい)と呼ばれる漏斗状の構造になっており、腹腔内に排卵された卵子はここで捕捉されます。
卵管障害の原因は?
そのような卵管のトラブルのことを卵管障害と呼んでいます。 卵管障害を引き起こす原因に子宮内膜症もありますが、最も多い原因はクラミジア感染症です。 クラミジア感染症はクラミジアトラコマティスという病原体に感染することにより起こります(性感染症)。
卵管切除後の妊娠率は?
手術後の妊娠率は、卵管疾患の程度に依存します。 軽度の卵管水腫形成術の子宮内妊娠率および子宮外妊娠率はそれぞれ58〜77%、2〜8%、重症の卵管水腫形成術の子宮内妊娠率および子宮外妊娠率はそれぞれ0〜22%、0〜17%とされています。