馬の蹄は前方より蹄尖(ていせん)、蹄側(ていそく)、蹄踵(ていしょう)に分けられます。 このうち蹄尖と蹄側は蹄壁(ていへき)が厚く、蹄の内部も蹄骨が葉状層によって蹄壁と強く結合しているため硬い構造になっています。 対して、蹄踵は蹄壁が薄く内部は蹄軟骨や跖枕(せきちん)といった軟らかい組織からできています。
蹄を切らないとどうなる?
蹄(ひづめ)は馬や牛などの爪の一種である。 家畜の場合、数週間おきに蹄を削って形を整え削蹄(さくてい)する。 そうしないと歩くことも不自由になり、爪の病気になることもあるからだ。
馬 爪 手入れ なぜ?
蹄は野生では削れる量と伸びる量が均衡するため手入れの必要はありません。 しかし人間に使役される馬は野生よりも運動量が多く、蹄が伸びる早さよりも削れる早さが勝ってしまうために靴が必要となりました。
牛 ひづめ なぜ?
牛は本来、牧草地でのんびりと暮らす生き物です。 軟らかい土の上では、蹄は自然と最良の状態に維持され続けます。 しかし、牛舎内で暮らしていると、コンクリートなどの硬い地面の上で生活することは避けられません。 硬い地面は蹄にとって大きなストレス(負荷)となり、このストレスから自らを守る為、蹄がながく伸びていきます。
削蹄 なぜ?
伸びすぎた蹄を削切することで、本来の蹄形を維持し、安定した立ち方と歩き方に改善し、余分なエネルギーの消耗を抑えます。 負重の偏りを防ぎ、苦痛を取り除き、蹄病の発生を抑えます。 蹄のポンプ作用が回復し、蹄内部の血液循環が活発化して、丈夫な蹄を作ります。