二次性副甲状腺機能亢進症と腎性骨症腎不全ではビタミンDの活性化障害により、腸からカルシウムが吸収できず低カルシウム血症 となります。 この低カルシウム血症により、副甲状腺ホルモンが過剰に分泌する二次性副甲状 腺機能亢進症がおこり、骨からカルシウムが溶け出して腎性骨症の原因になります。
低カルシウムの原因は?
低カルシウム血症の原因はさまざまありますが、代表的なものとしては腎臓でのカルシウムの再吸収を促す副甲状腺ホルモンの分泌の低下、腸管でのカルシウムの吸収を促すビタミンDの欠乏、カルシウムの排せつを抑制する腎臓の機能低下などが挙げられます。
低カルシウム どうなる?
低カルシウム血症が進行すると、強い痛みを伴う筋肉のけいれんがよくみられ、そのほかに錯乱、抑うつ、忘れっぽくなる、唇や指や足のチクチク感、筋肉のこわばりと疼きなどの症状が現れることもあります。 通常は一般的な血液検査で発見されます。 低カルシウム血症の治療には、カルシウムとビタミンDのサプリメントが使用されます。
腎不全 なぜカルシウム?
腎臓の機能が低下すると、リンを尿へ排出できなくなり、血液中のリンの濃度が上昇します。 また、ビタミンD の働きが阻害されるため、カルシウムが体に吸収されにくくなり、血液中のカルシウム濃度は低下します。 こうした変化を受けて、体はリンやカルシウムの異常に対応しようと、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌量を増やします。
腎不全 骨粗鬆症 なぜ?
腎の尿細管は尿のカルシウム排泄を調節しており腎機能が低下すると血液中のカルシウム濃度が低下します。 さらに腎臓はビタミンDの活性化に関与しているため腎機能低下によりビタミンD活性が障害され骨粗鬆症がします。 同時に副甲状腺ホルモンが分泌されることで骨吸収がさらに進行します。