国際疼痛学会では慢性痛を「急性疾患の通常の経過、あるいは創傷の治癒に要する妥当な時間を超えて、長期(3か月または6か月)にわたって持続する痛み」としています。
慢性疼痛ってどういう病気?
慢性疼痛(神経障害性疼痛)とはどのような病気? 慢性疼痛とは、特定の原因がなく、痛みが慢性的に続くものをいいます。 けがや病気などが完治した後も3か月以上痛みが続く場合や、がん、関節炎、糖尿病、線維筋痛症などの慢性疾患や治らないけがが原因の痛みが続く場合などが慢性疼痛に該当します。
痛みが続くとどうなるか?
また、痛みが慢性化すると、痛みを引き起こした原因がなくなっても、痛みを取り去ることがなかなかできなくなります。 さらに、痛みが続くことで痛みにばかり注意が向きがちになり、眠れなくなったり、不安や恐怖からうつ状態につながり、ますます痛みにとらわれて症状が重くなるという悪循環に陥ることもあります。
慢性痛 なぜ?
慢性痛の代表的なタイプと原因 原因として、脊髄損傷や脳卒中などによる神経の損傷や切断、糖尿病の合併症による神経障害、がん細胞の神経への浸潤などが挙げられます。 脳と脊髄にある中枢神経が傷ついて起こる痛みです。 痛みの刺激がないのに痛いと感じたり、麻痺している部分に異常な痛みを感じたりします。
慢性的 どれくらい?
医学的にみると、医学的用語として慢性疾患といわれる場合の「慢性」の定義は、普通は3ヵ月以上ですが、病的な疲れとしてとらえる慢性疲労症候群の場合は、6ヵ月以上、疲れが続く場合をいっています。 小児型の場合、30日以上続く場合を慢性疲労症候群といい、慢性的で病的な疲労というときの期間は、大人と子どもで違います。