猫では、下痢や嘔吐などでたくさんの水分を失ってしまったり、食事や飲み水が制限されていたりする場合に、脱水症状を起こします。 また、尿から必要な水分がたくさん失われてしまうことで起こることもあります。 脱水は、単純に水分が失われるだけではなく、電解質のバランスも失われるため、体にさまざまな不調を起こします。
猫 脱水症状 どうなる?
正常な場合はすぐにもとに戻りますが、脱水症状を起こしている場合には皮膚の弾力が失われているため、戻りが悪くなります。 脱水の程度がひどいとその分皮膚の戻りが遅くなるので、その時は早急に動物病院へ行き診てもらうようにしましょう。
猫 脱水かどうか?
猫の脱水症状を見分けるには、皮膚の弾力を調べる「テントテスト」という方法が簡単です。 猫ちゃんの首の後ろから背中のあたりの皮膚をつまみ、上に持ちあげてみます。 手を離して、すぐに元に戻れば問題ありません。 脱水症状を起こしているときは、皮膚の弾力が極端に低下するため、なかなか元に戻りません。
猫 水飲まない なぜ?
猫は犬と比べるとあまり水を飲まない動物です。 特に気温が低い場合はほとんど水を飲みません。 もともと水に乏しい砂漠地帯で暮らしてきた猫たちは、あまり水を飲まなくても生きていけるように、腎臓の機能が発達していると言われています。
猫 脱水症状 よだれ?
猫は汗をかけないため、体を舐め唾液で毛を濡らすことにより気化熱で体温調節をしますが、効率があまり良くなく、体温調節は苦手です。 熱中症が重度になると、脱水症状をはじめとした全身症状が現れ、ぐったりと虚脱し、よだれを出すことがあります。 この場合、早急な救急対応が必要ですので、動物病院で獣医さんの処置を受けましょう。