もやもや病は脳の血管に生じる病気です。 内頚動脈という太い脳血管の終末部が細くなり、脳の血液不足が起こりやすくなります。 このため、一時的な手足の麻痺、言語障害を起こすことがしばしば見られます。 血流不足を補うために拡張した脳内の血管、“もやもや血管”が脳底部や脳室周囲などに見られることが特徴です。
もやもや病の検査入院は?
これは、足の付け根の動脈からカテーテルを挿入し、脳や頭皮の栄養動脈を造影剤で一本ずつ撮影する検査です。 1-2泊の入院が必要で、血管内にカテーテルを入れる侵襲性のある検査ですが、安全で効果的な手術を安全に行うためには必須です。
もやもや病は何科?
もやもや病が疑われた場合は、脳神経外科、神経内科、小児神経(内)科などで診てもらうことが必要です. 強い頭痛、吐き気、嘔吐、意識がなくなる、麻痺、言葉が出ない、視野の一部が欠けるなどの症状が出たときは、すぐに病院を受診すべきです.
もやもや病 手術 何時間?
手術は全身麻酔で、患者さんの血流状態によって手術内容、特に吻合部位をオーダーメードとするため、微妙な違いはありますが、手術時間は概ね5~7時間程度です。 開頭手術であり、こめかみ付近の剃毛を必要とします。 退院後安定したら、生活の制限は特にありません。
もやもや病の好発年齢はどれでしょうか?
発生率は人口10万に対し1年間0.35〜0.5人程度であり、男女比は1:1.8で女性に多く、好発年齢は10歳以下と40歳前後の2峰性のピークを有します。 家族発症は全体の10%程度にみられ遺伝的関与を指摘されています。