産後1か月: 母乳分泌の確立 最初の数週間、お母さまの身体はどれくらいの母乳を作るべきか学んでいる期間です。 そのため、乳房から飲み取られている母乳量に、対応しています。 お母さまのプロラクチンレベルは乳房から母乳を出す度に急上昇し、乳房の完全な発達を促します。 このプロセスは母乳の成分も成熟させます。
母乳 どのくらいの時間で作られる?
母乳は赤ちゃんが吸うことで作られます。 しかし、出産直後はまだまだママの疲労が強く、体の準備も整いきってはいません。 赤ちゃんの吸う力や頻度も一定ではないことが多く、母乳が安定して供給されないケースも多くあります。 それでも生後6~8週間もすれば、十分な量の母乳が分泌されるようになることが多いです。
母乳の生成量は?
乳汁分泌の3段階 時期 分泌される乳汁・量 特徴 乳汁生成Ⅰ期 妊娠中 ~産後2日 初乳 5~30mL/日 プロラクチンの刺激により乳汁を 分泌する。 乳汁生成Ⅱ期 産後3~8日 初乳~移行乳 45~60mL/日 乳汁の分泌量が増加し、乳房に熱感 や緊満を感じる。
母乳の出方は?
母乳の出方には、体質や授乳経験、育児環境などにより個人差がありますが、一般的に母乳育児が軌道に乗るのは、産後1~3か月頃といわれています。 母乳の分泌を促す一番の方法は、赤ちゃんが欲しがるたびに授乳する「頻回授乳」を行うことです。 母乳はミルクとは異なり、飲ませ過ぎを気にする必要はありません。
いつから完母になる?
アンケートの結果、産後1ヶ月頃までに完全母乳に切り替えたママが半数という結果に。 ただ、産後1週間で完全母乳になった方も、産後6ヶ月以上経ってから完全母乳になった方もいるため、個人差が大きいといえます。 「〇〇までにしなくちゃ!」という決まりはないので、無理のない程度に自分たちのペースで進めていくのがおすすめです。