むせたときも焦らない 背中をさすったり、ごく軽くたたきゆっくり息をするようにしてもらいます。 上を向いたり、深呼吸をすると、かえって飲食物が気管に入り込んでしまいます。 むせた場合には、苦しくてもなるべくゆっくり息をしてもらい、落ち着くまで様子を観察してください。
気管に水 どうする?
気管に入ってしまったものを吐き出す必要があります。 頭を低く前傾姿勢にすることで、咳をして吐き出しやすくなります。 むせ込みが落ち着いたら、大きく深呼吸をしましょう。 また、むせているときにお水を飲むのは、かえって危険なのでやめましょう。
気管に物が入ったらどうなる?
異物が気道に入ると、初めに粘膜への刺激のため激しくせきが出ます。 喉頭の直下や気管に大きな異物が詰まると、場合によっては窒息によって亡くなることもありますが、むしろ多いのは比較的小さな異物が気管支まで落ちていって、そこで詰まってしまうことなのです。
むせやすい人の原因は?
最大の原因は「加齢」 飲み込みにくい・むせるといった症状の最大の原因は「加齢」です。 年を重ねるに連れて、のど周辺の筋力が低下すると、飲み込む機能が衰えやすくなるからです。 機能の衰えにより食べもの・飲みものがうまく飲み込めず食道ではなく気管に入ると、気管が飲食物を排出しようとしてむせてしまうことがあります。
嚥下障害の対処法は?
嚥下障害は、歯科や耳鼻咽喉科に嚥下障害専門外来を設けている医療施設や、摂食・嚥下障害専門のリハビリテーション科などで受診しましょう。 治療には、リハビリで嚥下機能を改善する方法と、手術で嚥下機能を取り戻す方法があります。 ●リハビリ・間接訓練食べ物を使わない舌や口のトレーニングで、咀嚼と嚥下の機能を回復させます。