過食症には、食べた分だけ吐き出す”過食嘔吐”と、まったく吐かずに食べ続けるケースがあります。 過食嘔吐は、食欲のコントロールができなくなり我を忘れて食べ過ぎてしまう症状です。 その後、「なぜ食べてしまったんだろう」と罪悪感や嫌悪感を抱き、このことをなかったことにしようと意図的に吐きます。
過食嘔吐 なぜいけない?
摂食障害のうちの過食嘔吐症は、低体重である場合、死亡率18%にまで及ぶ非常にリスクの高い障害です。 食べることと吐くことを繰り返すことで体内バランスが崩壊し、多臓器不全を起こしてしまうことがあります。
過食嘔吐の体への影響は?
過食や嘔吐がある場合には、唾液腺が腫れたり、手に吐きだこがみられたりもします。 血液検査では脱水、貧血や白血球減少、肝機能異常、低タンパク血症、高コレステロール血症などがみられます。 嘔吐や下剤を大量に使うことなどにより電解質異常をきたします。 また、骨粗しょう症や腎機能障害もみられます。
過食衝動 なぜ?
過食をしている時は食べることに集中しており、一時的にストレスから離れられるため、食べ過ぎてしまいます。 ストレスが溜まると神経物質「ノルアドレナリン」が増加し、“過食の欲求”を刺激します。 一方、感情をブレーキする神経物質「セロトニン」は減少していくため、食欲を抑えられずに過食してしまうのです。
過食嘔吐 治療 何科?
A. 摂食障害の治療を担当する診療科は主に精神科や心療内科、小児の場合は小児科や児童精神科です。 しかし、これらの診療科であっても摂食障害に十分対応できないところは少なくありません。 病院のホームページで確認するか、電話で問い合わせてから受診されることをお勧めします。