食道はのど(咽頭)と胃を結ぶ筒状の臓器です。 食道自体には消化や吸収の機能はなく、口から入った食べ物や飲料を胃まで輸送する役割を果たしています。 喉に近いほうから頚部(けいぶ)食道、胸部食道、腹部食道と呼ばれる3つに分類され、全体の長さは平均で25cmほどになります。
なぜ食道がある?
食道とは・・・ 食道(しょくどう)とは、咽頭と胃をつなぐ内径約2cm、長さ約25cmの管で、食物の通り道である。 普段は前後に潰れており、食物が通過する際に大きく広がる。 口腔から摂取した食物を食道壁の筋肉の蠕動運動で胃に送り込む働きがあり、食道自体に消化機能はない。
食道 狭窄部 なぜ?
原因として多いのは、胎児の分化段階で食道内に気管の軟骨が入り込んだ気管原基迷入型狭窄です。 そのほかには食道の筋肉の一部が肥厚した筋線維性狭窄、食道内に粘膜の膜がある膜様狭窄があります。
食道に何か詰まった感じがする?
咽喉頭異常感症 ストレスが原因で食道やのどの粘膜が知覚過敏の状態を来すことにより、咽頭、喉頭や食道自体には炎症や腫瘍などの異常はないにもかかわらず、のどがつまる感じやのどの違和感、のどの異物感、食道のつまる感じ、食べ物がひっかかるような感覚が出現する状態です。
食道何の分泌?
消化吸収するはたらきはありませんが、食道腺から少量の粘液を分泌し、食道壁の不随意的な蠕動(ぜんどう)運動によって食物を胃に送り込みます。 このため、横になっていても食事が可能です。 この蠕動運動や食道下端の逆流防止機構のおかげで、胃の内容物が戻ってこないようになっています(逆流性食道炎)。