主な原因は、加齢によって、蝸牛の中にある有毛細胞がダメージを受け、その数が減少したり、聴毛が抜け落ちたりすることです。 有毛細胞は、音を感知したり、増幅したりする役割がありますので、障害を受けると、音の情報をうまく脳に送ることができないのです。
なぜ聴力は低下するのか?
聴力の低下は、さまざまな要因のもとあらゆる年齢で起こります。 原因の90%以上は、加齢 によるものか、職場などで長時間強大な音にさらされていたことによるものです。 また、耳に耳垢が過剰にたまっていたり、異物が入っていたりする場合にも、聴力低下は生じます。
なぜ高い音が聞こえなくなる?
有毛細胞の変化が原因 蝸牛内の有毛細胞は、入口側が高音域の変換を、奥側が低音域の変換を行っています。 加齢とともに有毛細胞は壊れてしまい、入口側から壊れていってしまいます。 そのため、加齢性難聴では高音域から聞こえにくくなっていきます。
モスキート音 聞こえなくなるのはなぜ?
周波数の高い音域から聞こえにくくなり、徐々に聞こえにくい音域が広がっていきます。 例えば、モスキート音と呼ばれる蚊の羽音のような高音域は、子どもや若者にしか聞こえないと言われますが、このような高音域の音は通常の言葉の周波数とは異なるため、聞こえなくても自覚はありません。
耳が遠くなるのは何歳ぐらいから?
一般的に50歳頃から始まり、65歳を超えると急に増加するといわれています。 その頻度は、60歳代前半では5~10人に1人、60歳代後半では3人に1人、75歳以上になると7割以上との報告もあります。