ステロイド吸入薬による副作用を防止するために、食前に吸入の指示がでることがあります。 吸入した薬が口腔内に残留することによって、口腔カンジダや咽頭刺激感、嗄声(声がれ)などの副作用が発現します。 そのため、吸入後のうがいが重要となります。
吸入 食前 なぜ?
食前に吸入することで、食事によって口腔内の残留薬剤を除去できる、また食道カンジ ダの予防にもつながる。 吸入前に飲み物などで口の中を湿らせることにより、口の中に薬剤が付着しにくくなる。
ネブライザー使用時の注意点はどれか?
使用時の注意点としては2点あります。 感染予防のためネブライザーは使いまわしをせず、清潔な状態で1人につき1台使用すること。 ■肺胞レベルまで到達したエアロゾル粒子により、肺胞でのガス交換が障害されて呼吸苦が生じることがあるため、ネブライザー使用中は患者の呼吸状態の観察を注意深く行うこと。
吸入ステロイド 嗄声 なぜ?
嗄声の原因としては、①吸入ステロイド薬が声帯の筋力を低下させる、②薬剤の乳糖成分などが刺激になる、③免疫が抑えられてカンジダなどのカビが喉に付着するなどの可能性が報告されています。 対処法としてはまず、吸入後にしっかりうがいをすることが重要です。 それでも嗄声が出る場合は、吸入の速度を再確認します。
ネブライザー どんな時に使う?
吸入器(ネブライザー)とは、液状の吸入薬を霧状にして、気管支や肺などに送る医療機器のことをいいます。 喘息や気管支炎、肺炎、副鼻腔炎などの治療に使われるもので、液体の吸入薬を細かい霧状にして、気管や肺、鼻の奥などに直接届けます。