逆流性食道炎に対する薬としては、胃酸の分泌を抑える薬、消化管運動改善薬、漢方薬(六君子湯)などが処方されます。 薬の服用によって自覚症状や食道炎が改善した場合、引き続き薬を飲むかどうかは医師が患者一人ひとりについて判断します。 薬を飲むことと並行して、予防法で挙げたような生活習慣の改善も必要になります。
逆流性食道炎は自然に治りますか?
逆流性食道炎って自然治癒はするの? 原因が一過性の胃酸逆流であれば、症状がないこともあります。 また、症状は軽微で自然に治ることもあります。 無症状の患者さんの胃カメラ検査でしばしば逆流性食道炎の『傷跡』を認めることがあります。
逆流性食道炎 どのくらいで治った?
食道粘膜の炎症が完全に良くなるには約8週間はかかるといわれています。 症状がなくなった場合でも、自己の判断で服用を中止しない方がいいでしょう。 胃食道逆流症による食道炎が長く続くと、まれにバレット粘膜(食道粘膜が胃粘膜に変化)→バレット食道→バレット腺がんと進展することがありますので注意が必要です。
逆流性食道炎は治る病気ですか?
逆流性食道炎は、効果の高い薬剤が登場したことで治りやすい病気になってきています。 ただし逆流性食道炎は再発しやすいため、治療では薬物療法と同時に、生活習慣の改善が不可欠です。 また、重度の場合や生活習慣改善と薬物療法で思わしい効果が出ない時には、手術も検討されます。
逆流性食道炎を放っておくとどうなる?
逆流性食道炎を放置すると・・ 胃酸の逆流が長期に続くと、バレット食道という病態を引き起こします。 バレット食道は、特殊な食道がん(バレット腺がん)の発生母地となり、食道がんのリスクが高まります。 また、食道粘膜障害が強くなると、食道狭窄を引き起こし、食べ物が通りにくくなってしまうことがあります。