一般的に高齢の方は若い方に比べて、筋肉量が少なくなります。 筋肉は、熱を生産する役割や、寒さを防ぐ断熱効果の役割があります。 筋肉量が減ることで代謝も落ちるので、熱の生産量が減ります。 さらに、断熱効果も下がるため寒いと感じやすくなります。
高齢者 平熱 低い なぜ?
高齢者は、体温調節機能の低下、筋肉量の減少により低体温症になりやすいのです。 震えなど前兆となる症状はあるので、冬季はとくに注意深く観察する必要があります。 さらに、低体温症にならないような環境を整え、食事や運動などの対策を行っていきたいものです。
高齢者の異常な寒がりは?
すなわち、老人の寒がりは、甲状腺機能低下症の初期症状です。 老人では、甲状腺ホルモンの分泌は若年者の約60%に減少することがこの寒がりを生ずる大きな要因と考えられます。 甲状腺ホルモンは代謝促進、熱の産生を促進するので、この低下が体温の低下や寒がりにつながるのです。
年を取ると体温が低くなるのはなぜ?
加齢にともなう体温の低下は、なぜ起こるのでしょうか。 原因がすべて明らかになっているわけではありませんが、年をとるにつれて起こる筋肉量の低下、相対的な脂肪量の増加、活動性の低下、これらに伴う代謝の低下などが関係していると考えられます。 さらに、体全体の生理機能にも関係すると考えられています。
なぜ人は寒さを感じるのか?
気温が低いときや周囲に温度の低いものがあり、体温との温度差が大きいときは、体内でつくられる熱の量よりも奪われていく熱の量が大きくなるため、体の熱が下がり、寒く感じます。 私たちの体は体温によって皮膚の周りの空気を暖めています。