高齢になるにつれ、メラトニンの分泌量が減り、体温の高低差も小さくなります。 眠りが浅くなったり、寝付きが悪くなるのは、この睡眠に関わる体内リズムの振幅が全体的に小さくなることが一因です。 また、長く眠っていられないことで、「早起き」になり、体内時計が前倒しになることで、ますます「早起き」になっていくことがあります。
何歳から早起き?
20代を基準にすると、早寝、早起きの傾向は意外にも30代から始まっていたことが分かりました。 続いて、就寝と起床の時間帯を男女別、年代別にグラフ化したものをご紹介します。 男性10代~70歳以上、女性10代~70歳以上の順で、その変化を解説します。
年を取ると眠くなるのはなぜ?
高齢者の睡眠には、眠りが短くなったり、浅くなったりする特徴があります。 高齢になると、社会活動から遠ざかり、日中の活動量が低下するため、必要とする睡眠量も少なくなります。 また、加齢に伴って、睡眠と関係の深い神経の働きや、ホルモンの分泌能力が衰えて睡眠時間が短くなっていきます。
中高年の睡眠時間は?
実際に睡眠時間を調べた数々の論文をまとめたデータによると、夜間の睡眠時間は10歳までは8~9時間、15歳で約8時間、25歳で約7時間、45歳で約6.5時間、65歳で約6時間と、加齢とともに必要な睡眠時間が少なくなるということが報告されています。
早起き なぜ?
早起き・早寝が必要な理由 - その2 - 遅くまで明るいところで起きていたり、朝の光をしっかりキャッチできなかったりすると、脳の中の体内時計がリセットされず、1日のリズムをきちんと刻むことができません。 また、朝の光には、心を穏やかに保つ働きのある神経伝達物質「セロトニン」の活動を高める働きがあります。