大脳の広範な病変、たとえば多発性脳梗塞などにより両側性の錐体路(身体の随意運動にかかわる神経の伝導路)障害のあるときは仮性球麻痺といい、言語障害を伴います。 一側性の脳障害でも軽い口周囲の筋肉の麻痺のため呂律が回らなくなることもあります。 頻度としては脳梗塞などの脳血管障害による軽い仮性球麻痺が多いです。
脳梗塞 半身麻痺 なぜ?
一般的に脳に梗塞が起きると、症状は反対側の半身に現れます。 つまり、左側の大脳が障害されると右半身にマヒが起こります。 その理由は、運動に関係する脳の神経線維が脳幹の延髄(えんずい)という場所で交叉し、反対側の手足を支配しているためです。
呂律障害 なぜ?
呂律(ろれつ)が回らない 呂律が回らない原因は、口やその周りの動きが悪いことから起きます。 口だけではなく、舌の動き、顔の動きが悪くなると、呂律が回らなくなります。 脳だけでなく、舌そのもの異常や顔を動かす筋肉の異常が原因です。 専門用語で「構音障害」「構語障害」といいます。
脳梗塞 寝たきり なぜ?
脳卒中になると、片麻痺や感覚障害などの症状が現われ、臥床が長引くことで廃用症候群(心身の機能低下)となり、結果的に寝たきりになってしまいます。 骨折や転倒も寝たきりとなる原因の一つです。
呂律障害 何科?
これらの症状が1つ以上みられる場合は、危険な状態かもしれません。 早急に脳神経外科や脳神経内科を受診しましょう。