中心性ヘルニアのように動眼神経の副交感神経成分が作用すると、両側に縮瞳が起こります。 鉤ヘルニアや海馬ヘルニアのように動眼神経が麻痺すると、患側に散瞳を生じるということになります。 29 окт. 2020 г.
頭蓋内圧亢進 瞳孔散大 なぜ?
一方、脳動脈瘤や脳浮腫といった頭蓋内圧が亢進して脳全体を圧迫するような症状の場合であると、動眼神経(副交感神経)を圧迫するために散瞳がみられるというのが散瞳・縮瞳を起こす理由です。
脳ヘルニア 瞳孔不同 なぜ?
脳出血、脳梗塞、脳腫瘍など、大脳半球を圧迫するような病変が出現した時に、病変の存在する側の大脳が圧迫を受けて、大脳の一部が小脳の入っているスペースへ飛び出したものを言います。 脳幹や、この付近を通る動眼神経が圧迫を受けて脳幹の機能障害や瞳孔不同が出現します。
脳ヘルニアの発生機序は?
脳ヘルニアは,頭蓋内圧が上昇することにより,頭蓋内の硬い障壁の開口部(テント切痕など)から脳組織の一部が突出することで発生する。 乳児期を過ぎると頭蓋骨は硬化するため,頭蓋内に腫瘤や腫脹が生じると,頭蓋内圧が上昇する結果,ときに硬い頭蓋内障壁の間隙(テント切痕,大脳鎌,大後頭孔)を越えて脳組織が脱出する(ヘルニア)。
なぜ瞳孔をみるのか?
瞳孔からは様々な所見が得られます。 意識障害の程度、その原因や障害されている部位を確かめるために、瞳孔の大きさと、瞳孔に光を当てた時に縮瞳するか(対光反射)を確認します。 縮瞳させる神経は動眼神経で、副交感神経の一つです。 一方、散瞳は交感神経によって支配されています。