鶏卵のアレルゲンの多くは、卵白に含まれる「オボアルブミン」と「オボムコイド」というタンパク質です。
オボムコイドとは 何ですか?
オボムコイドは卵アレルギーを起こす成分の1つで、熱や消化酵素の影響を受けにくく、アレルギーを起こす性質(アレルゲン活性)を失わない耐熱性卵蛋白のことです。 極度に強い卵アレルギーのある場合を除けば、卵黄にはアレルゲン活性はないといわれています。
卵アレルギー 食べたらどうなる?
食物アレルギーの4割(1歳前では5割)が卵のアレルギーです。 以前ブログに書いたように、典型的な即時型アレルギーであれば、殆どが摂取直後から30分以内、遅くても2時間以内に口から顔、そして全身へと赤くて痒い発疹が急に広がります。 症状が強い場合は咳や嘔吐を伴うこともあります。
卵アレルギー 何から試す?
卵(鶏卵)については”加熱卵黄から” が安全です。 卵の初回摂取として卵ボーロや加熱度の低い調理卵(卵スープや茶わん蒸しなど)を摂取した後にアレルギー症状を起こし、外来受診されるお子さんが例年多くいらっしゃいます。 卵白よりは卵黄、非加熱よりは加熱卵が比較的安全です。
卵アレルギー 何が原因?
鶏卵によるアレルギーの原因となるものは、鶏卵に含まれる「たんぱく質」です。 卵黄よりも卵白に含まれるたんぱく質が原因で症状が出ることが多いといわれています。 また、卵白のたんぱく質は、加熱によってアレルギーをおこす力が弱まる傾向があります。