●オピオイドの投与初期にみられ、鎮痛作用が発現する必要量の約1/10で起こり、悪心は服用患者の約40%に、嘔吐は15~25%に発生する。 15 нояб. 2019 г.
オピオイド 吐き気 いつから?
嘔気・嘔吐はオピオイドの投与初期にしばしばみられる副作用である。 通常はオピオイド投与初期、あるいは増量時に起こることが多く、数日以内に耐性*3を生じ、症状が治まってくることが多い。
オピオイド 吐き気 なぜ?
モルヒネなどの麻薬の投与によって、ドーパミン遊離およびドーパミン受容体に対する刺激が起こり、その結果嘔吐中枢が刺激されます。 また消化管蠕動運動に対する抑制作用によって胃内容物の貯留が起こり、これによっても二次的に嘔吐中枢が刺激されます。 さらに消化管蠕動運動の抑制や消化酵素の分泌の低下などで、慢性的な便秘を生じます。
嘔吐の機序は?
嘔吐中枢が刺激されると迷走神経、交感神経、横隔膜神経、脊髄神経などを介して、胃噴門部が弛緩し胃幽門部が閉鎖され胃の逆蠕動が起こる。 さらに横隔膜や腹筋が強く収縮することで、胃内容物や胃液が排出される。 悪心・嘔吐の原因は消化器疾患とは限らない。 嘔吐は嘔吐中枢を刺激する原因によって中枢性嘔吐と末梢性嘔吐に大別される。
オピオイド誘発性便秘症のガイドラインは?
NCCNのガイドラインでは、便秘を生じた場合、便秘を引き起こすオピオイド以外の原因を治療すること、オピオイドを減量するために非オピオイド鎮痛薬を使用することを推奨している。 また、便秘が持続した場合に原因を再評価することと、宿便の確認を推奨している。 便秘の予防として水分摂取の増量、食物繊維摂取、運動を推奨している。