おりものの量は、女性ホルモンのひとつである卵胞ホルモン(エストロゲン)と密接な関係があります。 エストロゲンの分泌が多い排卵期や月経前におりものの量が増えるのは、ごく普通のことなので心配はいりません。 また、妊娠中もエストロゲンの分泌が多くなるため、おりものが増える傾向があります。
おりものの量が多いのはなぜ?
初経の頃、卵胞ホルモンの分泌がはじまると、おりものもたくさん分泌されるようになります。 月経が安定し、規則正しく来るようになると、排卵の頃(月経と月経の中間あたり)には、卵胞ホルモンの分泌が多くなるので、おりものの量が増えるのがふつうです。
おりものの量が多い病気は?
おりものが酒粕状、クリーム状、チーズ状、豆腐のカスのようにぼろぼろとしている場合は、カンジダ腟炎、頚管炎などが疑われます。 カンジダ腟炎の場合には、腟内部や外陰部にかゆみを伴うことがあります。 おりものの量が増え、発熱や下腹部痛を伴う場合には、子宮内膜炎や卵管炎の疑いがあります。
水っぽいおりものの原因は?
水っぽいサラサラしたおりものは? 水っぽいサラサラのおりものが大量に出る場合は、クラミジア感染症が疑われます。 この場合は、パートナーとの性行為を避け、早めに婦人科を受診しましょう。
排卵日 いつもよりおりものが多い?
排卵期(排卵前と排卵日)のおりもの 排卵前になると、おりものの量が多くなります。 これは頸管内で分泌された頸管粘液と呼ばれるアルカリ性の分泌物が増えるためです。 この時のおりものは無色透明で、親指と人差し指でつまんで指を離すと、長く糸を引くのが特徴です。 粘り気のない卵白のような…と表現する人もいます。