排卵した後の卵胞や排卵しなかった卵胞は卵巣内で自然としぼんでいきます。 排卵した卵胞は黄体ホルモン(プロゲステロン)に変化し、そのホルモンにより基礎体温が上昇し高温期が続きます。 排卵した卵子が精子と受精し、子宮内膜に着床した場合は妊娠が成立。
排卵不順の原因は?
主な原因は中枢性(自律神経に関係している視床下部性と、ホルモンの中枢の下垂体性)の排卵障害や卵巣機能低下、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、黄体機能不全などがあります。 その他、黄体化非破裂卵胞(LUF)、高プロラクチン血症も原因のひとつとして考えられます。
LUFの症状は?
LUFに自覚症状はありませんが、いつもより月経が早いもしくは遅い時、月経量が少ない時などはこうした異常が起こっている可能性があります。 翌月に持ち越したLUFは月経時にもホルモンを分泌したり、途中で排卵したりすることで新しい卵胞の発育に影響したり月経周期を乱したりします。
残った卵胞 どうなる?
前周期で排卵されずに残った卵胞を遺残卵胞と言います。 遺残卵胞があると新しい卵胞の成長を妨げてしまうほか、採卵しても卵胞の中に卵子がない状態であることが多く、受精に至らないことがほとんどです。 遺残卵胞があると、一般的には受精しない可能性が高いため、遺残卵胞が消えるまで体外受精を見送ることが多いでしょう。
LUFの原因は?
LUFの原因は未だ不明な点も多いのですが、一般的には、ホルモンの乱れ(排卵に必要なLHサージの不十分)や子宮内膜症などによる卵巣周辺の癒着、卵胞壁の肥厚、クラミジア感染症、薬剤(非ステロイド性消炎鎮痛剤)の影響などが考えられています。 毎月月経があり、基礎体温が2層でもLUFである可能性はあります。