月経時に出血はみられるものの排卵が伴っていない状態を無排卵症と言います。 多くの場合、無排卵を自覚することはありません。 よくみられる症状は、月経異常(頻発月経、希発月経、過多月経、過長月経、過少月経、過短月経)、不正出血、不妊などです。
無排卵月経の特徴は?
無排卵月経は、卵巣がホルモンを出すことをサボりきってはいないけれど、しっかりとした「波」がなく、ホルモンをダラダラと少しずつ出している状態なので、月経も不規則になりがちです。 基礎体温を付けている場合、ずっと低温期が続く形状になりやすいのが特徴的です。
無排卵月経 どうやってわかる?
基礎体温を測れば無排卵かどうかがわかる 正常な排卵がある場合、基礎体温は月経から排卵までが低温、排卵から次の月経の始まりまでは高温を示します。 そのため基礎体温のグラフは、低温期と高温期の二相性を描きます。 一方、無排卵月経の場合は高温期がなく、グラフは二相性にならないのが特徴的です。
無排卵性周期症の症状は?
症状としては、月経不順、不正出血、不妊が挙げられます。 「月経周期」は不順なことが多く、頻発月経(月経周期が24日以内)や希発月経(月経周期が39日以上)を認めますが、正常月経周期(25~38日)の中にも「無排卵周期症」を認めます。 また、「月経持続期間」(正常は3~7日間)及び「月経量」にも異常を認めます。
無排卵月経 どうなる?
しかし無排卵の状態を放置しておくと、次第に卵巣の機能が衰えるなど、不妊になる可能性は高くなります。 また、無排卵月経による卵巣機能の低下は早期閉経や骨粗しょう症、さらに子宮体がんのリスクを高める恐れもあるので、無排卵月経は放置せず早めに対処しておくことをお勧めします。