その中でもパラソルモンは、ビタミンD3を活性化しカルシウムの吸収を促進する働きがあります。 また、血液中のカルシウムイオンの濃度が下がった場合、骨に蓄えてあるカルシウムを血中に送るべく古くなった骨を壊す「骨吸収」が促進されるのですが、パラソルモンにはこの時に骨を壊す役割を持つ「破骨細胞」を活性化させる働きがあります。
骨の吸収を促進するのはどれか?
骨吸収と同時に行われるのが骨形成で、新たな骨細胞を作り出すのは骨が芽細胞です。 こうした骨吸収を促進するのが副甲状腺ホルモンであるパラソルモンです。 また、骨吸収を抑制するのが甲状腺ホルモンから分泌されるカルシトニン、骨形成を促進するのが性ホルモン(エストロゲン)、骨形成を抑制するのが副腎皮質ホルモンです。
PTH製剤 骨粗鬆症 なぜ?
テリパラチドの作用機序 重度の副甲状腺機能亢進症では、骨量の減少が見られます。 これは内因性PTH過剰の状態が持続するため、骨形成より骨吸収が促進して、骨量が減少し、二次性の骨粗鬆症を生じるためです。
骨粗鬆症はなぜ起こるのか?
加齢に伴って骨の量は減少します 若い人でも極端なダイエットや運動不足、ステロイド剤の服用などの影響で骨粗鬆症になることもあります。 長年の生活習慣(喫煙、アルコール・カフェインの多飲、日照不足など)が原因となることから、生活習慣病との関連も重要と考えられています。
骨吸収に関わる副甲状腺ホルモンを何というか?
しかし、高齢者ではカルシウムの摂取不足により血液中のカルシウム濃度が低下するため、副甲状腺ホルモンが分泌されて骨吸収が進みます。 カルシトニンは骨吸収を抑えます。