胚盤胞まで育たない原因として、良く言われているのは胚のエネルギー不足や染色体異常で、この場合精子側と卵子側でそれぞれに要因が考えられます。
卵胞 育たない なぜ?
卵胞が育たない理由として、ゴナドトロピン分泌異常や男性ホルモン過多が原因だと考えられています。 あまり聞きなれない病気かもしれませんが、性成熟期(20代〜45歳) の女性の5~8%にみられるといわれています。
体外受精 受精しない なぜ?
卵子が成熟していたにも関わらず受精しなかった場合、その原因は精子側と卵子側の要因が考えられます。 精子の数や運動性が低い場合は、体外受精での受精は難しいと思います。 精子に問題がなかったのに受精しなかった場合は、卵の透明帯(殻に当たる部分)が不良で精子が通過出来ないなどが考えられます。
採卵 空胞 なぜ?
採卵時、通常卵子は卵胞という袋で包まれてます。 取り出した卵の中には、卵胞内に卵子が入っていないことがあるのです。 空胞と呼ばれる状態は、加齢や遺残卵胞、黄体形成ホルモンの分泌量低下などが原因で起こると言われています。 卵胞内にある卵子の状態に関係なく、大きく成熟した1つの卵胞が選ばれ排卵されます。
胚盤胞の正常確率は?
胚盤胞まで育った受精卵の染色体(22対の常染色体とXY性染色体すべて)を調べてみると、正常な受精卵の割合は、女性年齢が30代前半で60%、30代後半で30-40%、40代になると20%以下です。 この割合は5日目の胚盤胞でも、6日目の胚盤胞でも同じです。