披裂部は,喉頭の後方に存在する披裂軟骨付近を指す言葉であるが, 解剖学的には披裂間ひだから小角結節を含む領域に相当する. 披裂軟骨の上方に小角軟骨があり, 披裂部にみられる隆起(小角結節)は披裂軟骨ではなく,小角軟骨により形成されている.
喉 どこからどこまで?
1. 咽頭・喉頭の解剖 上咽頭は頭蓋底から硬口蓋と軟口蓋の移行部まで、中咽頭は硬口蓋と軟口蓋移行部から舌骨上縁(喉頭蓋谷底部)まで、下咽頭は舌骨上縁(喉頭蓋谷底部)から輪状軟骨下縁の高さまでの範囲に当たります。 喉頭は気管へ続く管状臓器です。 喉頭蓋舌面から輪状軟骨下縁に当たります。 咽頭から空気が出入りします。
咽頭口部 どこ?
咽頭口部は軟口蓋から舌骨の高さまでをいい、咽頭喉頭部は舌骨から食道に移行する部分までをいう。
傍声帯間隙 どこ?
傍声帯間隙は甲状軟骨側板内面に沿う喉頭粘膜下組織間隙であり,頭尾側連続性より喉頭癌の経声門・声門下進展の 経路として重要である(図8).
咽頭側壁 どこ?
2) 中咽頭(ちゅういんとう) 四つの亜部位に分かれており、軟口蓋を「上壁」、口蓋扁桃を「側壁」(俗に言う扁桃腺です)、 舌根(ベロの付け根)を「前壁」、口を開けたときに口蓋垂(俗に言うのどちんこ)の向こうに見えるところを「後壁」といいます。