PICCについて簡単に説明しますと、肘の静脈(尺側皮静脈、橈側皮静脈、肘正中皮静脈など)から挿入し、先端を中心静脈(上大静脈)に位置させるカテーテルのことです。 非常に細く軟らかいカテーテルです。 上腕の部分でこれらの静脈を穿刺して挿入する方法が『上腕PICC』ということになります。
中心静脈カテーテル どこに入ってる?
CVC の先端位置は、理想的には、心タンポナーデの危険性を排除するために、心膜反転部よりも外側の大静脈で、静脈径が十分に太くて、血流が豊富で血栓が形成されにくく、血管壁にびらんや潰瘍形成、さらには血管穿破をきたさないようにカテーテル先端が血管壁に並走するように留置されることが望ましい。
輸液 どこから?
投与ルートとなるカテーテルは、一般的に鎖骨下静脈から挿入し、先端部を上大静脈(中心静脈)に留置します。 上大静脈は心臓に近い太い血管で、血液量が多くて血流も速いため、糖濃度の高い輸液も投与できます。 鎖骨下静脈は血管が比較的太く、カテーテルの血管内走行距離も短いので、血栓の形成が少なくなります。
PICC どこの静脈?
PICCとは 末梢挿入型中心静脈カテーテルPICCとは、肘の静脈(尺側皮静脈、橈側皮静脈、肘正中皮静脈など)を穿刺して長いカテーテルを挿入し、腋窩静脈、鎖骨下静脈を経由して上大静脈に先端を位置させるものです。 上腕からのアプローチのため、皮膚温の低さや常在菌の少なさから感染のリスクが少なく、長期間の留置が可能です。
点滴 どこ刺す?
患者さんの痛みの度合いは「どこに刺すか」で決まります。 痛みを軽減するために、痛点が少ない順(1:前腕の外側 → 2:前腕の内側 → 3:手背)に血管を探しましょう。 また、肘や手首はできる限り選択しないようにしましょう。 留置した針や管が動いて点滴が漏れたり落ちなくなるおそれがあります。