温度が上がれば「座席数が増える」ので湿度は下がり、温度が下がれば「座席数が減る」ため湿度は上がります。 夏と冬の湿度差を考えると分かりやすいと思いますが、温度を下げた場合、空気中に存在できる水分量が大幅に減少します。
温度を上げると湿度はどうなる?
湿度と温度の関係 空気中の水蒸気量が一定の条件(絶対湿度一定)では、空気温度を上げると相対湿度は低下し、逆に空気温度を下げると相対湿度は上昇する反比例の関係にあります。 たとえば、温度5℃・湿度50%の空気を、加湿なしで温度を20℃まで上げると、湿度は20%程度にまで低下するということです。
湿度 なぜ下がる?
また、湿度は室内の温度が上がると、低下します。 つまり、外気の湿度が50%であっても暖房が使用される機会が増える寒い時季の室内は、50%よりもはるかに低い湿度になってしまうのです。 気温低下によって空気中の水蒸気の量が減ることに加え、暖房利用の機会が増えるため、冬季は乾燥に悩まされることが多いのです。
気温 湿度 なぜ?
同じ温度でも湿度によって体感温度が変わる 汗は蒸発するときに身体から熱を奪い、体温を下げる働きをしますが、湿度が低いと汗が蒸発しやすくなるため寒く(涼しく)感じます。 一方で、湿度が高い環境では汗が蒸発しにくく、体温が下がりづらくなるため暑く(暖かく)感じるのです。
体感温度 湿度 なぜ?
湿度が高いと微量の汗が蒸発しにくく、体温が気化熱によって下がるという効果が生まれにくくなります。 だから人は湿度が高いと暑いと感じ、湿度が低いと気持ちいいと感じるというわけです。