前立腺がんは、進行すると骨に転移しやすく、最初のホルモン療法が効かなくなった状態(去勢抵抗性前立腺がん*と言います)においては、80%以上の高い頻度で骨転移が認められることが知られています。 転移が起こりやすい部位は、脊椎、肋骨、骨盤、大腿骨など、体の中心付近にある骨です1)。
前立腺がんはどこに転移しやすい?
前立腺がんは、前立腺の細胞が正常な細胞増殖機能を失い、無秩序に自己増殖することにより発生します。 早期に発見すれば治癒することが可能です。 また、多くの場合比較的ゆっくり進行します。 近くのリンパ節や骨に転移することが多いですが、肺、肝臓などに転移することもあります。
前立腺癌の骨転移の症状は?
背骨に転移すると中の脊髄、神経が圧迫されて、最初は痛みが出て、進行すると、麻痺や膀胱直腸障害といった症状が出ることもあります。 また骨折や、一部にはカルシウムが高くなることによる食欲不振や筋力低下といった症状もあります。
前立腺癌 骨転移多い なぜ?
前立腺がんでは、骨やリンパ節、肺への転移が多いとされています。 骨にはがん細胞が大きくなるために必要な成分が豊富に含まれています。 骨転移は、がん細胞の一部が血液の流れにのって骨に移動し、そこにすみついて増殖することで起こります。 がん細胞は骨の中から栄養を得て増殖します。
前立腺癌骨転移の生存率は?
骨転移を有する前立腺癌は臨床病期Ⅳ期、5 年生存率は 4 割程度と報告されており、一般 的には臨床病期Ⅰ期、Ⅱ期の前立腺癌の 5 年生存率癌 9 割前後である事を考慮すると極め て予後不良です。