前庭疾患とは、前庭と呼ばれる平衡感覚をつかさどる領域が侵されたことにより、神経症状が現れた状態です。 前庭は末梢(内耳)と中枢(脳)に分けられます。 発症する前庭疾患の多くは末梢性が多く、中耳炎や内耳炎、老犬での特発性前庭疾患などがあります。 31 мар. 2020 г.
前庭疾患の原因は?
末梢性の前庭疾患の原因として主なものは中耳炎、内耳炎、老犬での特発性前庭疾患です。 他には内耳の腫瘍や外傷、先天性のものなどあります。 一方、中枢性の前庭疾患では外傷や出血、髄膜脳炎、腫瘍(しゅよう)、脳梗塞(のうこうそく)などが挙げられます。
前庭疾患の治療法は?
治療としては、原因となる疾患があればそれに対しての治療を行います。 ただほとんどが原因不明なことが多いので一般的に治療法はありません。 しかし特発性の前庭疾患は時間と共に穏やかに改善していくケースがほとんどです。 眼振は数日、よろめきなどの運動失調は3~6週間続き、その後徐々に回復に向かいます。
前庭疾患 犬 どれくらいで治る?
三半規管に毒性のある薬によって起こった前庭疾患は、障害を受けた三半規管は治りませんが徐々に慣れて症状が改善する事があります。 また、同時に聴覚が障害を受けることがあります。 特発性急性前庭障害は原因不明の病気で急激にひどい症状が出ることが多いですが、2~3日後から徐々に改善し始め、数週間で回復することが多い病気です。
前庭疾患 何日?
発症直後は重たい症状が確認されますが、3日程度で徐々に改善し、3週間以内に症状が消失する場合が多いです。 後遺症として斜頸が残ったり、再発する場合も稀にあります。