「切迫」とは「差しせまった状態」を指し、妊娠22週未満で流産のおそれがある場合を「切迫流産」、22週~37週未満で分娩する可能性があると「切迫早産」と呼ばれます。
切迫流産の程度は?
切迫流産の主な症状は性器出血で、出血量が多く腹痛を伴うほど、流産に進行する可能性が高いと考えられています。 一般的に少量の茶色~黒っぽい出血だけで腹痛がなければ、完全に流産となる危険性は低めと考えられますが、赤く、普段の生理の量くらいの出血が継続したり、強い腹痛を伴う場合には、流産となる危険性が高めと考えられます。
切迫流産 いつわかる?
妊娠12週までの切迫流産は、胎児の染色体異常が原因です。 NIPT(新型出生前診断)は妊娠10週0日から検査が可能であることから、切迫流産のリスクを事前に知ることができるといえるでしょう。
切迫流産の予兆は?
切迫流産や切迫早産にはほとんどの場合兆候があります。 おもな症状は、おなかの張り、下腹部痛、腰の痛み、出血です。 こうした症状を感じたときは、自宅で安静にして、よくならなければ必ず早めに病院で診察を受けましょう。
切迫流産の出産率は?
切迫流産と診断されても、70%くらいは無事に出産 しています。 安心はできませんが、必ずしも流産するわけではありません。 治療薬はなく、できる対処法としては「安静にする」ことです。