全身麻酔を必要とする手術では、ご自分で呼吸ができなくなるため、人工呼吸器で呼吸の管理を行います。 したがって麻酔をかける前に、①肺の大きさ、②空気の通り道に異常かないかなど、十分な呼吸機能があるか確認しておく事が必要となります。
呼吸機能検査 なぜ?
喘息、慢性閉塞性肺疾患や間質性肺炎(肺線維症)など、呼吸の機能が異常になる病気の診断や評価ができます。 検査時間は検査の内容にもよりますが、だいたい10分から40分かかります。 痛みや苦痛はなく安全な検査ですが、強く息を吸ったり吐いたりしていただきますので、少々疲れた感じになることがあります。
換気機能検査の目的は?
呼吸器の機能を測定することで、換気機能の状態を調べる検査です。 呼吸により肺から出入りする空気の量を測って、肺の容積や気道が狭くなっていないかなど呼吸の能力をチェックし、拘束性肺機能障害、閉塞性肺機能障害(COPDなど)などについて調べます。 計測値によってどのようなタイプの呼吸の障害があるのかを調べるのです。
呼吸機能検査 何がわかる?
呼吸機能検査では、息切れする、呼吸が苦しい、咳が出る、痰が出るなど、肺の病気が考えられる時に、肺の容積や、空気を出し入れする換気機能の強さを測定し、呼吸機能に異常がないかを調べます。 検査の結果により、肺の病気の診断、重症度・治療効果などの確認をおこないます。 また、手術のときの麻酔法の選択時にも必要です。
全身麻酔 人工呼吸器 なぜ?
全身麻酔は睡眠とは異なるため呼吸は浅くなり、ときには停止することもあります。 また多くの場合筋肉を弛緩させる薬を用い、自力で呼吸ができなくなりますので、全身麻酔中は人工呼吸が必要になります。 人工呼吸を行うために、口からのどを通して気管の中に管を挿入します(気管内挿管といいます)。