全身麻酔薬の種類にもよりますが、多くの場合は全身麻酔薬の投与により全身の血管が拡張する(開く)という現象が見られ、この結果、血圧が低下します。 さらに心臓の機能も抑えられるため、手術前の全身状態(脱水や出血多量などさまざま)によっては、麻酔科専門医による適切な処置が必要となります。 4 янв. 2021 г.
麻酔の心臓への影響は?
治療が必要な部位に麻酔成分(リドカイン)が長くとどまるようにするために、その部位の血管を収縮させるのがアドレナリンの役割です。 しかし、アドレナリンは、血圧を上昇させたり、脈を早くする働きがあるので、注射直後から10~20分くらい心臓がドキドキすることがあります。
全身麻酔の合併症は?
軽微ですが頻度の高い全身麻酔後の合併症として、吐き気、嘔吐、頭痛、寒気による震えがあります。 また、全身麻酔では人工呼吸が必要となりますので、口唇、歯牙の損傷、喉の違和感、嗄声も起こりえます。
全身麻酔の脳への影響は?
同じころ,現在でも全身麻酔の導入に使用されている静脈麻酔薬のチオペンタールがヒトで脳代謝を低下させることが報告された. これらの研究から,麻酔薬による脳代謝抑制が,たとえば脳虚血時にATP枯渇までの時間を延長し,脳保護につながるという可能性が示唆されはじめた.
全身麻酔するとどうなる?
全身麻酔は、通常、点滴から麻酔薬を投与することにより入眠し、意識がなくなります。 その後、麻酔薬の影響により呼吸が弱くなるため、最初はマスクを通して口から酸素をおくりこみますが、 確実に安定して呼吸を補助するために、口から喉の奥の声帯を通して気管の中にチューブを入れて酸素をおくり、人工呼吸をおこないます。