全身性浮腫は、心不全による心性、腎不全やネフローゼ症候群などによる腎性、肝硬変などによる肝性、低栄養性などに分類できる。 倦怠感や活動量の低下、塩分の制限などが影響して食欲は低下することが多い。 細胞外液のうち組織間液が異常に増加した状態が浮腫なので、全身性に起こると水分の増加によって体重は増加する。
浮腫の原因となるものはどれか?
浮腫の原因疾患として多いのは腎臓病であり、ネフローゼ症候群(血液中のアルブミンというタンパク質が尿へたくさん漏れ出て起こる病気)や腎不全などが挙げられます。 心不全や肝不全などの全身疾患、甲状腺機能低下や深部静脈血栓症、下肢静脈瘤などホルモン・静脈の異常が原因となって生じる場合もあります。
低栄養による浮腫の成因はどれか?
低栄養では低アルブミン血症となり、血漿膠質浸透圧の低下から全身性の浮腫を来す。
浮腫が生じやすいのはどれか 低蛋白血症?
必要なエネルギーや蛋白質・脂質・ビタミンなどが十分ではない状態を低栄養という。 特に低アルブミン血症になると血漿膠質浸透圧が低下して浮腫が生じやすい。
膠質浸透圧を生じるのはどれか?
膠質浸透圧の発生には、血漿蛋白質のなかで量的に最も多く、分子量が小さいアルブミンが最も重要である。