妊娠中は、お腹の赤ちゃんに鉄を供給するため需要が増えるだけでなく、妊娠中期以降になると血液が薄まるため、貧血になりやすくなります。 また、分娩時の出血や授乳のため、産褥期も貧血に注意が必要です。 特に鉄の需要が増える小児から思春期にかけての時期は、バランスの取れた食事から十分な鉄を摂取する必要があります。 22 сент. 2020 г.
妊婦 なぜ貧血になる?
なぜ妊娠中は貧血になりやすいのかというと、妊婦さんはヘモグロビンの生成に関わる鉄分の多くをお腹の赤ちゃんに吸収されてしまうからです。 鉄分の吸収は赤ちゃんの成長にとっても不可欠なことであり、そのため割合でみると妊娠中の4人に1人の女性が貧血に悩まされやすいとされています。
貧血の胎児への影響は?
妊娠中に鉄欠乏になってしまうと貧血を引き起こすだけでなく、赤ちゃんの発育不足や早産といった影響を及ぼすリスクもあります。 妊娠中は、赤ちゃんが成長するために鉄分が多く失われていきます。 また、出産でも血液を失い、貧血を重症化させ産後うつになる可能性があります。
妊娠中の貧血になりやすい時期は?
妊娠16週頃までは、つわりによって十分な食事を摂れないことで鉄分が不足し、貧血が起こりやすくなります。 また、妊娠中期以降、特に妊娠20週以降は、赤血球を作るために必要な鉄分や葉酸の必要量も増すので、生理的に貧血が起こりやすい時期となります。
貧血の母体への影響は?
胎児が大きくなるとそれだけ鉄分を必要とするので、貧血は妊娠後期になるとたいへん多いのです。 貧血のまま分娩(ぶんべん)になると、母体は疲労のため微弱陣痛になったり、胎児への酸素供給が減少したり、分娩時の出血が多量になり輸血の可能性が高くなるなどの危険があります。