試験やスピーチをしているときに,他者の反応や迫り来る結果を脅威に感じ,生理的覚醒が引き起こされ,“あがり”を経験すると考えられます。 また,パフォーマンスを行う前に経験する“あがり”は,脅威に対する警告信号としての役割もあり,何らかの準備をするきっかけになります。
あがり症の原因は?
アルコールの過剰摂取によるもの 前の晩、飲み会でハシゴをしたら、翌日の朝礼のスピーチでひどく震えたなどということが起こり得ます。 一度震えるとトラウマになって、また震えたらどうしようと不安になって(予期不安といいます)緊張感が高まると、そのために更に震えや動悸が悪化して、本格的なあがり症へと発展していきます。
あがり症の治し方は?
社交不安障害の根治的な治療には、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)や選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)が一番です。 これらの薬剤を8~12週間使うことで、5〜6割の方で社交不安障害の症状の改善が認められます。
あがり症の人の特徴は?
・「人前で字を書くとき、手が震えてしまう」 といった日常生活に支障が出るほど人前で「強い恐怖」や「不安を感じてしまう」という症状がみられる状態です。
緊張すると震えるのはなぜ?
緊張するのは「自然な反応」 心や体が張り詰めた状態である緊張には自律神経のバランスがかかわっています。 普段は交感神経と副交感神経が適度なバランスで働いていますが、不安を感じると交感神経が優位になり、筋肉が緊張して震えたり、顔が赤くなったり、心臓がドキドキしたり、汗をかいたりと、体に反応が表れます。