妊娠すると、妊娠を維持するためのホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の濃度が高くなり、妊娠16週以降は母体の循環血液量が増加するため、鼻の粘膜への血流が増えます。 その結果、粘膜自体がうっ血して、くしゃみや鼻水、鼻づまりの症状が出やすい状態になります。
妊娠性鼻炎 いつまで?
妊娠中の出産前6週間(あるいはそれ以上の期間)におこる鼻粘膜のうっ血で、出産後2週間以内に完全に消失するものを妊娠性鼻炎と定義します。 ただし、感染症やアレルギー性疾患とわかっているのものは除外されます。
妊娠性鼻炎 いつから?
妊娠性鼻炎は妊娠約2~5ヶ月より鼻過敏症状の増悪がみられることがあります。 治療については、妊娠の時期に応じて治療法を選択する必要があります。 点鼻薬や鼻孔拡張テープ、鼻内生食洗浄など、色々な治療法がありますので、 まずはご相談下さい。
妊娠中の鼻ムズムズは?
「鼻水がダラダラでて止まらない」「ムズムズしてくしゃみが頻繁にでる」などの症状を訴える方もいます。 妊娠中は免疫が低下するため、防御反応として鼻水やくしゃみが頻繁にでることがあります。 妊娠をしている場合、市販の点鼻薬や鼻炎薬は使用できないものもあるので注意をしましょう。
妊娠中の鼻づまりの対処法は?
簡単な方法として鼻詰まりは鼻を温めることで改善されます。 何もない時は、手の平で鼻を覆うだけでも効果があります。 鼻がつまっている時は体を冷やさないように冷たい飲み物を避けるのもポイントです。 温かいお茶は蒸気を吸うことで鼻を温める効果も期待できます。