「認知症」ってどんな病気? 「認知症」とは老いにともなう病気の一つです。 さまざまな原因で脳の細胞が死ぬ、または働きが悪くなることによって、記憶・判断力の障害などが起こり、意識障害はないものの社会生活や対人関係に支障が出ている状態(およそ6か月以上継続)をいいます。
認知症になると何もわからなくなる?
認知症になると何も分からなくなり、徘徊や妄想、興奮など不可解な行動を起こすと考えている人たちがいます。 たしかに認知症の人には、直前のことを忘れたり、今いる場所が分からなくなる、あるいは親しい人のことが分からなくなるなどの症状が現れてきます。 しかしこれは認知症という「病気」が原因で起こっていることなのです。
認知症症状どうなっていく?
認知症の経過について認知症発症のごく初期段階では、認知症状は単なる「物忘れ」と大差ありません。 ... 中期に進むと認知機能の低下が著しくなり、1人での日常生活が困難になります。 ... 認知症末期になると認知機能の低下に加え、自発性や意欲の著しい低下がみられます。
認知症とはどのようなものか?
認知症は、脳の病気や障害など様々な原因により、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます。 アルツハイマー型認知症は、認知症の中で最も多く、脳神経が変性して脳の一部が萎縮していく過程でおきる認知症です。 次いで多い血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害によっておきる認知症です。
認知症 発症から何年?
認知症の発症後の生存期間は平均5年~12年 しかし、あくまでも平均の期間であり、10年以上生存するケースもあります。 例えば、日本の久山町研究では、診断からの10年生存率はアルツハイマー病で18.9%、血管性認知症で13.2%、レビー小体型認知症では2.2%となっています※2。