認知症の方は脱水症になりやすい? 認知症や認知機能の低下も脱水症の要因になります。 それは第一に、考える力が低下して、天候や気温に合わせた衣類の調節が難しくなるためです。 夏でも重ね着をしてしまい、体温を下げるために、衣類のなかは汗でびっしょりということがあります。
脱水 意識障害 なぜ?
電解質濃度とは、体内の水分と塩分のバランスです。 電解質は常に最適な濃度に保たれることで、神経伝達をサポートします。 しかし、電解質の濃度が異常になると、全身の神経伝達がスムーズに進まなくなります。 脳機能に支障をきたすことも多く、幻覚や意識障害などの不調があらわれます。
高齢者 脱水なりやすい なぜ?
一般的に高齢者の身体の水分量は、若い頃に比べると約10%減り、約50%だといわれています。 つまり、身体の中の水分量が少なくなるため、若い頃より脱水症になりやすいといえます。 さらに、加齢とともに喉の渇きを感じる「口渇中枢」が減退するため、実際には水分が必要な状態であっても喉の渇きが感じにくくなります。
高齢者 水分減少 なぜ?
成人の体内水分量が約60%であるのに対し、高齢者の体内水分量は50~55%に下がるといわれています。 これは加齢に伴い基礎代謝量が低下し、細胞内の水分が少なくなるためです。 水分を豊富に含む筋肉の減少や腎機能の低下も、水分量減少の一因といえます。
高齢者が脱水になるとどうなる?
皮膚や口唇、舌の乾燥、皮膚の弾力性低下、微熱などが起こります。 そのほかに食欲低下、脱力、意識障害、血圧低下、頻脈なども出現しやすいです。 しかし実は、脱水に伴う症状がない、という方も少なくありません。 軽度の脱水では症状が明らかになりにくいのも高齢者の特徴です。