認知症の症状としての「物忘れ」 記憶を再生する能力が衰えるのは老化現象ですが、認知症の場合は物事を記憶する機能が障害されます。 つまり、「財布をしまったことを忘れる」「約束をしたことを覚えていない」というように、そのこと自体を覚えられないのです。 従って、ヒントがあっても思い出すことができません。
認知症 なぜ忘れる?
まとめ 認知症によるもの忘れは、脳の細胞の機能が障害される、あるいは細胞そのものが壊れることで起こる認知症の中核症状の一つです。 加齢によるもの忘れとは違い、体験したことそのものを忘れてしまい、ヒントがあっても思い出せません。
老人 物忘れ なぜ?
加齢と共に脳の細胞が変性したりし、やがて細胞が少しずつ脱落して脳が萎縮してしまうのです。 これにより、記憶力や判断力の認知機能が低下。 もの忘れや緩慢な動作、不眠などが起こるようになります。 こうした認知機能の低下は、中年以降に現れ始め、老年期に入ると顕著になります。
物忘れは何歳ぐらいから始まる?
今回の40~60歳代を対象とした調査では、物忘れを実感し始めた年齢の平均は47.0歳という結果になりましたが、世代別の詳細を見ますと、興味深いことに、40代が38.3歳、50代が45.4歳、60代が57.4歳と、物忘れを実感し始めた年齢が上がっています。
認知症の記憶力低下は?
認知症症状が出てくると、それまでのいろいろな経験が記憶障害によって次第に薄れていきます。 日常生活でのさまざまなできごとなどの個人的な経験の記憶(エピソード記憶)よりも今まで得てきた知識、思考の材料になる記憶(意味記憶)が低下してきます。 基本的に認知症における記憶力は再訓練をしても改善されないと考えられています。