残念ながら現在使用されている薬には、根本的に認知症の進行を止める働きはなく、飲んでいても最終的には認知症は進行します。 また記憶障害や行動障害を劇的に改善させるほどの効果も期待できません。 しかし脳で生き残っている神経細胞を活性化させ、覚えたり考えたりする働きをある程度保つ可能性があります。
認知症 いつ死ぬの?
認知症発症後の生存期間は研究によって結果が異なるものの、おおむね平均5年~12年くらいの結果になっています。 あくまでも平均なのでもっと早く死亡してしまう場合もありますし、もっと長く生きる場合もあります。 認知症患者の最期としては肺炎や食事をとらなくなって衰弱死という形が多いです。
認知症は薬で治りますか?
今のところ認知症を完全に治す薬はありませんが、アルツハイマー型やレビー小体型に対しては薬で症状の進行を遅らせることができます。 また認知症にともなって生じる不安・抑うつ・睡眠障害などは、抗うつ薬・抗不安薬・漢方薬などにより症状を軽くすることができます。
認知症は治らない病気ですか?
認知症は治らない? 残念ながら、認知症の根本的な治療方法はまだ見つかっていません。 手術で治る認知症も一部ありますが、基本的には症状の緩和や進行の抑制が認知症治療の目的となります。 治療方法として、薬物療法やリハビリ治療、食事療法などがあります。
睡眠薬を飲み続けると認知症になりますか?
フランスで行われたある調査では、平均78歳の住民1000人以上を対象にして最長15年にわたり追跡した結果、睡眠薬を服薬していた高齢者では4.8%、服用していなかった高齢者では3.2%が認知症を発症しており、1.5倍のリスクがあったというものでした。