リンパ浮腫とは、がんの治療部位に近い腕や脚などの皮膚の下に、リンパ管内に回収されなかった、リンパ液がたまってむくんだ状態のことをいいます。 この症状は発症すると治りづらく、進行しやすいため、むくんだところが重くなる、関節が曲げづらくなるなど、生活にも影響することがあります。 15 окт. 2019 г.
リンパ浮腫の感染症は?
リンパ浮腫ではリンパ液の流れが悪くなるため、傷ができたときに傷口から細菌に感染しやすくなり、腕や脚全体に炎症が広がる 蜂窩織炎 ほうかしきえん を起こすことがあります。 蜂窩織炎になると、赤い斑点が広がり、腫れた部分を触ると熱く、38度以上の高熱が出る場合もあり、抗菌薬を使います。
リンパ浮腫の原因は?
リンパ浮腫は、状況や原因によって大きく2つに分類されます。 一つは、先天性のものを含めた原因不明の特発性リンパ浮腫です。 もう一つは、がんの外科治療や放射線治療、外傷治療などの後遺症として明らかな原因が把握できる続発性(二次性)リンパ浮腫です。
リンパ浮腫の兆候は?
早期にリンパ浮腫を発見できることに超したことはありませんが、早期にははっきりとした自覚症状がなかったり、患肢の軽度のこわばり、だるさや疲労感、漠然とした違和感などの比較的軽い症状しかなかったりすることが多いため、リンパ浮腫の発症に気づかないことがほとんどです。
リンパ浮腫の病期分類は?
表3 病期分類(国際リンパ学会) Ⅰ期 比較的蛋白成分が多い組織間液が貯留しているが,まだ初期であり,四肢を挙げる ことにより軽減する。 圧痕がみられることもある。 Ⅱ期 四肢の挙上だけではほとんど組織の腫脹が改善しなくなり,圧痕がはっきりする。 Ⅱ期後期 組織の線維化がみられ,圧痕がみられなくなる。