褥瘡の感染は、細菌が肉芽組織の深部や周囲の組織に侵入した時に起こり、この場合褥瘡周囲の皮膚は赤くなり(発赤)、腫れてきます(腫脹)(資料2)。 放置すると、発熱や排膿を伴ってきます。 このような状態は大変危険な状態で、直ちに医師の診察が必要です。 通常、入院して褥瘡の切開と抗生物質の点滴投与を行います。
褥瘡起きるとどうなる?
褥瘡は放置しておくと皮膚の炎症が悪化し、水ぶくれや、膿が溜まった膿瘍を形成することもあります。 さらに進行すると褥瘡から体液が漏れ出ることで、体に必要な水やタンパク質などの栄養素が失われ低蛋白血症を起こしてしまうこともあります。 また、傷口から細菌感染症を起こすこともあります。
褥瘡のなりやすい部位は?
褥瘡は骨が突出し、体圧の集中する部位に多く発生します。 仰臥位で最も多いのは仙骨部で、次いで後頭部、踵骨部です。 側臥位では腸骨稜部、大転子部、外果部など、坐位では尾骨部、坐骨部などに多く発生します。
褥瘡の注意点は?
褥瘡の予防法定期的に体位変換する・正しい姿勢を保持する 褥瘡を予防するためには、骨突出部への圧力がかかり過ぎないようにする必要 があります。 ... 褥瘡防止の寝具を使う ... 栄養が摂れるように工夫する ... 皮膚を清潔にしておく ... 毎日観察する ... 介護サービスを利用 ... 異常がある時には主治医や訪問看護師に相談
床擦れはどれぐらいで治る?
A褥瘡(床ずれ)が治るまでの期間は、患者さんの体の状態や褥瘡(床ずれ)の傷の状態により違います。 浅い褥瘡(床ずれ)の傷は1ヵ月ほどで治りますが、深い褥瘡(床ずれ)の傷は数ヵ月から1年以上かかることもあります。