褥瘡(床ずれ)は、皮膚の同じ部分(特に骨が突出している部分)への圧迫が持続することで起こります。 ベッドのマットや布団、車いすなどにより外から圧迫を受けると、体の中では皮膚や皮下脂肪、筋肉などを押しつぶそうとする力、左右に引っ張ろうとする力などがかかります。
褥瘡の3つの原因は?
・ 褥瘡の発生には,外力(皮膚の圧迫)や皮膚と軟部組織のずれによって生じる①阻血性障害,②再灌流障害,③リンパ系機能障害,④細胞・組織の機械的変形が複合的に関与する.
どこからが褥瘡?
褥瘡(じょくそう・床ずれ)は、持続的に圧力のかかりやすい骨の出っ張った部位にできやすくなります。 仰向け(仰臥位)で寝ているときに最も発生しやすいのは、体圧のかかる仙骨部(せんこつぶ・おしりの中央の骨が出た部分)です。
褥瘡の原因疾患は?
特に褥瘡ができやすい病気としては、うっ血性心不全、骨盤骨折、脊髄損傷、糖尿病、脳血管疾患、慢性閉塞性肺疾患などが注意すべきとされています。 また、褥瘡ができる要因として考慮すべき疾患は、悪性腫瘍、アルツハイマー病、関節リウマチ、骨粗しょう症、深部静脈血栓症、パーキンソン病、末梢血管疾患、尿路感染症など。
高齢者の褥瘡の原因は?
まず、高齢になると、皮膚がもろくなっていること。 そして、寝たきりになると筋肉が萎縮し、長い間体を動かさないと関節が変型して固まります。 さらに運動しないので血流が流れにくくなり、感染に対する抵抗力も低下します。 このような状態の中で、皮膚の局所に対して圧迫が加わることで、褥瘡が発生しやすくなるのです。