褥瘡のできやすい部位の皮膚が赤くなっている場合、それが褥瘡であるのかを確かめる方法に、人差し指で赤くなっている部分を軽く3秒ほど圧迫し、白っぽく変化するかどうかを確認する方法があります(指押し法)。 押したときに白く変化し、離すと再び赤くなるものは褥瘡ではありません。
褥瘡の観察点は?
軽度の褥瘡は、皮膚の赤み〔発赤(はっせき)〕として観察されます。 続いて水疱(すいほう)ができ、びらんを起こします。 さらに圧迫が続くと、皮下組織、筋肉と組織の損傷が深くなり、壊死に陥った組織が脱落して潰瘍を形成します(図1参照)。
褥瘡の注意点は?
褥瘡の予防法定期的に体位変換する・正しい姿勢を保持する 褥瘡を予防するためには、骨突出部への圧力がかかり過ぎないようにする必要 があります。 ... 褥瘡防止の寝具を使う ... 栄養が摂れるように工夫する ... 皮膚を清潔にしておく ... 毎日観察する ... 介護サービスを利用 ... 異常がある時には主治医や訪問看護師に相談
褥瘡の観察の仕方は?
まずは、ガラス板圧診法や指押し法を用いて、褥瘡かどうかを判定していきます。 透明プラスチック板や示指で軽く3秒ほど圧迫し離したあとに、白っぽくなる場合は褥瘡ではないと判定できます。 圧迫したあとも発赤が見られる場合は、褥瘡と判定します。
褥瘡の判定基準は?
Ⅰ度(圧迫を除いても白く消退しない発赤、紅斑)、Ⅱ度(真皮までにとどまる皮膚障害、すなわち水疱やびらん、浅い潰瘍)、Ⅲ度(障害が真皮を越え、皮下脂肪層にまで及ぶ褥瘡)、Ⅳ度(障害が筋肉や腱、関節包、骨にまで及ぶ褥瘡)とされました。